某通販サイトに書いたレビュー

レビュー対象商品: 運命/ウソを暴け! (CD)
1997年、中村一義は「犬と猫」でデビューした。
[どう?]
このキャッチフレーズは何回も繰り返される。
そして、「運命」でまた再会できたのだ、あの時の気持ちを忘れていない中村一義に。

「魔法を信じ続けるかい?」では
[この歌を二十年後に聴けば、夢が解る。もうすぐさ。] と歌っている。

まだ20年は経っていないが、彼がデビューして、もう約15年。
当時は、誰もが「天才だ」と彼を評した。

事実、デビューシングル「犬と猫」から「永遠なるもの」、そして、アルバム「金字塔」。

それは、大げさでもなく、紛れもない、1990年代の金字塔と呼べる作品だった。
彼は、シングル「主題歌/金字塔」で状況が裂いた部屋での音楽と決別した。
(実際は、「魂の本/あえてこそ」までは状況が裂いた部屋と同じ状態で制作していたが)

アルバム「太陽」「ERA」までは中村一義ソロ活動であり、彼自身の世界観を放っており、
当時は熱烈なファンも多かったと思う。

しかし、彼は100sという仲間を作り、楽曲はそれまでの内面を深くほり下げたものとは
少し異なり、初期の中村一義は好きだが、100sはあまり好きではない、という人も多かった。
(っという私もそうでした)

でも、彼はソロとして、中村一義個人として、再出発をしたのだ。

本作品は「中村一義 x ベートーヴェン」というコンセプトで創りだされた。
正直、歌を聞くまでは、どんな感じなのかなぁ、と思っていたが、
不安は杞憂に終わった。

おそらく、ファーストアルバム「金字塔」のように、
シングルを少しずつだし、集大成として、「中村一義 x ベートーヴェン」のアルバムが完成するんだろうな。

ちなみに、「運命」より「ウソを暴け!」のほうがメッセージ性が強いかな?っとは感じました。

「状況が裂いた部屋」で創りだされたいたような、濃い・内面を掘り下げた作品はもう作らないと思うが、
それでも、彼が個人として活動してくれることを心から喜びたい。

そして、お金に少し余裕があって、なんかいい歌でもねーかな〜ていうあなたヽ(*` ω´)9 ビシ!!
このアルバムを買って、そして、金字塔からの彼の流れを知るのもよいのではないのでしょうか。

対音楽(ALBUM+DVD)
対音楽(ALBUM+DVD)中村一義

FIVE D plus 2012-07-11
売り上げランキング : 400


Amazonで詳しく見る
by G-Tools